documentary and culture magazine

MAKOTO SAKAMOTOインタビュー: 不規則な世界に求めるもの

2021年1月2日、ドイツ・ベルリン在住のサウンドアーティスト・MAKOTO SAKAMOTOが2曲入りシングル「VELVET PROOF」をデジタルリリースした。

音そのものによって圧倒的な個性を際立たせる彼の最新作は、”未完成の美しさとダークな世界観が放つ異形のアンビエント・サウンド”という言葉が相応しい。長年に渡るプロジェクトを経て作品が世に放たれるまで、作者がどのようなプロセスでどのような想いを込めて制作していたのか、普段の私たちは知ることもない。

今回はインプロヴィゼーションアーティストとして注目される彼について、新作「VELVET PROOF」にまつわる技術や制作方法から、自身のキャリアを総括するような音楽論、普段意識していることなど、合計1万字にも及ぶロングインタビューをご紹介したいと思います。

新作「VELVET PROOF」について、表題曲の「Velvet Proof」は実験的な音像を作るために特殊な手法で制作されたと聞きましたが、その方法を聞かせてください。

“MAKOTO SAKAMOTO FEAT MASARA – VELVET PROOF” (1080p) Music Video by ARI MASTUOKA (MOLS magazine)

この曲は、スピーカーからの出音でモニタリングしながらボーカルや周囲の音をコンデンサーマイク一本で録音し、シンセサイザーの音は有線でミキサーへ送り、それらをその場でミックスしてDATへ一発録りしています。シンセサイザーを弾くのも、ボーカルを録るのも、ミックスダウンも全部リアルタイムで録音しました。

マイクはスピーカーから真っ直ぐ音が届く場所に設置して、その正面からボーカルに歌ってもらいました。単一志向性のマイクなので、直接外周音は入って来ないでわざと軽くフィードバックする状態をつくっています。モニタースピーカーからはシンセサイザーの音とボーカルの音声が流れているので、完全にライブコンサートのレコーディング環境と同じ手法です。ボーカルが中低域から高域部分に位置するので、その他の全ての音を低域に集めてミキシングしています。なので、ボーカルより上で音が鳴ることはありません。

「Velvet Proof」は、ヘッドホンで聴いたときとスピーカーで鳴らしたとき、環境によって違った音楽に聴こえるような気がします。Makotoさんがおすすめする試聴環境、もしくはシチュエーションはありますか。

重低域がしっかりと鳴らせるヘッドホンもしくはイヤホンで聴くと、この曲の特徴でもある低域のグルーヴ感が味わえます。特にワイヤレスイヤホンBOSE SoundSportFreeで聴くことで、MASARAの身体の中に入り込み、彼女の心臓音とともに神秘的な声を楽しむ事ができます。

確かにおすすめのイヤホンで聴くと、重低域が自分の胸の位置でどくどくと脈を打つ感覚にとても興奮しました。

今回マスタリングを依頼した京都在住のエンジニア・Gen Seiichiさんとは、スピーカーから出た時にどんな鳴らし方をするかというのを、じっくりと打ち合わせして決定しました。根本的にマスタリングはどんな環境で聴いても同じように聴こえるのが定義ですが、今回は一つ一つの環境が違う場所でも機能するオリジナルな音像とマスタリングに仕上げてくれました。

BOSE製品は必要以上に中域から高域が出てこないので、マスタリングする前のミックスダウンが終わった状態で、リファレンスモニターとして聴くのに重宝しています。一般的には中域から高域が綺麗に鳴らしきれているものが”いい音”だと言われてはいますが、BOSEは良い意味で煌びやかな部分が無く、自分で音像を作ろうという思考にさせられるんです。BOSEのスピーカーでちょうどいい感じに出るくらいに高域を持ち上げた方が、そのあと他のスピーカーで聴いた時に、低音を出しすぎずちょうどいいバランスに仕上げられる気がします。

二曲目の「White Loop」はテープループを用いた手法で録音されたと聞きましたが、それはどういったものですか?

通常のカセットテープを自分で解体して、全長が5秒ほどしか録音できないテープを自作します。カセットテープは、一般的に前に録音されていた音源を消しながら上書き録音する仕組みだということはご存じかと思いますが、その消去するイレイザーへッドにアルミホイルを挟んでレコーディングすることで、オーバーレコーディングが可能になります。この方法でレコーディングすると、幾つもの音のレイヤーが重なり心地よいアンビエンスが生まれ、再生した時に同じ音がぐるぐる回り続けるという仕組みになります。

この曲もその場でピアノを即興でレコーディングし、その音源を流しながら即興でボーカルに歌ってもらいました。そして、ミックスダウンもすべてDATに直接一発録りしたものです。二曲とも、リアルタイムに演奏、ミックスダウン、レコーディングまで全て同時に行われています。

このカセットテープループの手法は、友人のサシャ(Sasha)から教えてもらいました。彼はベルリンでワークショップを開き、テープループを使ったアンビエントミュージックをYouTubeで公開しています。

CREATE A BASIC TAPE LOOP FROM CASSETTE – HAND

彼のYouTuubeチャンネルを拝見しましたが、非常にポップでキャッチーなサムネイルがいくつも目に止まりました。自作テープのワークショップは、ぜひ私も体験してみたいです!では、今回”UNKNOWN”として初めて女性ボーカル・MASARAを起用したということでしたが、彼女とはどのようにしてコラボレーションに至りましたか?

彼女はベルリン芸術大学に通う若いアーティストで、エクスペリメンタルミュージックに興味があると言いました。当時LOOP HOLEというライブハウスまで僕のパフォーマンスを観にきてくれた時に、スタジオでセッションをする日取りを決め、スタジオに招き、その時に録音しました。「Velvet Proof」は、初めてセッションした時に録音されたものです。

すごい…!出会って間もなくセッションを実行したということですね。

そうですね(笑)。二回目に会った時に「White Loop」を作りました。一回目は初期衝動と緊張感を収め、二回目は初回よりもお互いにリラックスした状態で制作しました。

個人で音楽を作るときと、誰かとコラボレーションをするときとでそれぞれ大事にしていることはありますか?

個人で音楽を作る時は、なるべく型にはまらないようにするというか、過去に作ったものと似たものを作らないよう心掛けています。僕はフィーリングを重要視します。タイミングであったり、作る環境であったり、自身の精神状態を出来るだけ頭でイメージするものに近づけるというか、イメージ化したものを実行できる環境を作ります。

他人と何かをする時は、イメージや到達点に対する拘りよりもその瞬間に生まれるフィーリングを大切にしていて、自分は拘りすぎず、コラボレーションするアーティストの意見を優先することが多いです。相手と自分を掛け合わせた時に何が出来るかというところを重視しているような気がします。一人で取り組んでいる時はどれだけ我が出るか、いわば、どれだけ拘ることが出来るかだと思います。

一発録音といえど、いつもコンセプトを考えてから制作していますか?

その時々ですね。人とやるときはある程度イメージを固めて、メロディやコードは決めずにやることの方が多いです。それを決めてしまうとインプロヴィゼーションでは無くなることが多いし、実験的では無くなるので。僕は人と人とが生み出すケミストリーをいつも楽しんでいます。

ノイズ音楽の即興レコーディングの場合は、まず好きなつまみを触ってその音を聴きながら和音にしてみようとか、いくつかのシンセサイザーを掛け合わせてハーモニーを作ってみようとか、出た音をシンセサイジングしながらイメージを構築していく事もあります。そのうち、今度は自分の中に映像が飛び込んできて「じゃあ今やっている音は第一章で、次に飛び込んできた映像を第二章に持っていこう」と展開を続けて録音していくことが多いです。それがそのままライブパフォーマンスへと繋がっています。

即興音楽について、スタジオで一人で録音する場合と、人前に立ってライブパフォーマンスする場合では、意識の方向性に違いや差はありますか?

違いや差はあると思います。本当は駄目だと思うけど。でも、今は人に見られていることを忘れてしまうほどプレイに没入しているので、その差は無くなってきたように感じます。

僕はスピーカーの出音でバランスを意識しながら音を出すことが多いので、スタジオだと自分が聴いて自分が良いと思った音作りをするのが基本なのですが、人前でパフォーマンスをする時は、ライブハウスの環境や人の密度であったり、周囲の環境音を聴きながら音作りすることを心がけています。

僕は現場でも出音で確認することが多く、その時小さな音は聴こえていないので、スタジオワークのように細かい部分にまで気が行き届いていないことがあります。ただ、ライブハウスには演者と観客とスタッフがいて、一人一人が物質として存在感やオーラも放っていて、そういったものが全部混ざっているということが僕にとってのライブのような気がします。

パフォーマンス後、自分がライブで感じていた音とは全く違うようなものが録れていたりすることがあるんです。その理由はきっと、その場所のバイブスであったり、人からもらう緊張感や緊迫感が混じり合って、自分が想定できない意識の外側で起こっているものが録音されているんだと思っています。

普段の生活が気になりますが、毎日の習慣や意識していることはありますか?

どちらかといえば、不規則な動きの方を意識していると思います。

ルーティーンと呼ばれるもので言えるなら、毎朝20分間の簡単な筋力トレーニングや体力作りは欠かさないように心がけています。走っている時は考えていることを整理したり、リフレッシュしたり、悩み事や答えの出ていないものを走っている間に解決させています。ジョギングが終わったら次のステップに進めるように、走りながらクリーンアップするというか。走っている時は基本スマートフォンも何も持たないので、思いついたアイデアは忘れない様にUSB型のボイスメモに録音しています。

あと、いつも何か集中するときはスマートフォンの電源を切ってオンとオフを切り替えるようにしています。外からの情報を制限することによってオリジナルを生み出すことが出来るからです。

新しい知識を取り入れすぎないようにする、ということでしょうか?

現代に見られる多くの作品は、”情報の水”で薄められているものが殆どです。それはきっと、現代人のインプットとアウトプットにかける時間の比率が大きく偏っているからだと思っています。今はなんでもネット上で問題を解決することができますが、そのバランスを誤ると、本来私たち人間が潜在的に持っている直感力であったり、オリジナリティーが衰退してしまう原因にもなります。

例えば、面白いなと思う映画や小説の時代背景を辿っていくと、簡単に情報なんて得られなかった時代のものが多く、当時の芸術家は圧倒的にインプットが少なかったということが分かったんです。勿論、今の時代の変化と共に自身の思考や価値観も変わらなきゃいけない場面もありますが、自己を表現するという意味では、外部から得た情報ばかりでは脳に負荷がかかり過ぎてしまっていたり、いざという時に自身のアイデンティティーが発揮できない事があると思うので、日頃からインプットだけではなくアウトプットする為の余白も十分に持っておく必要があると思っています。

では、ルーティーンを決めずに不規則な動きをすることに対して理由はありますか?

不規則な動きをするというのは、不規則な動きが出来る様になるということに繋がっていると思います。

例えば、ジョギングをする時にも、家を出た瞬間に走り出すこともあれば、走ってみてすぐに歩き始めたり。いつもジョギングしているコースを全て歩くだけで終わってみたり。表現者として、不規則な中で生まれたアクシデントや自分が予想だにしないものに対してアクセプトして、力まずにアウトプットするという癖を作るために細かなルーティーンは決めていません。規則的な生活からも閃きはあるけれど、不規則な動きをしている方が、単純にいろいろ思いつくというのはあると思います。

ミニマルミュージックについて聞かせてください。音楽の多くが「足す」ことで構成されていますが、ミニマルな音楽は「引き」の考え方で構成されているかと思います。例えば、「MS005EP01」も非常に音数が少なくシンプルなのですが、同じ事をただひたすら繰り返すのではなく、微妙に変化していることが特徴的ですね。ベルリンでミニマル音楽と密接に触れ、Makotoさんの中で感覚が変わったことはありますか?

ミニマルで一番代表的なのはテクノミュージックだと思います。テクノで一番大事なのは、結局”音”そのものです。キック一つに関してもその音自体のクオリティが非常に高いものでないといけなかったり、特にミニマルミュージックが盛んなドイツでは音自体に拘る人が多いので、自然と自分も足して作られたものの煌びやかさや華やかさというよりも、シンプルな音構成の中から生まれる複雑さを追求するようになりました。

MS005EP01 – MAKOTO SAKAMOTO (OYE Records Official Webpage)

ミニマルになると必然的に一音一音の音質ディテールが重要になってきます。しかもDATテープに一発録音なので、その一瞬を一回の録音で良いと思える音に仕上げる為に、ストレートレコーディングする際のレコーダー、アンプやコンプレッサーEQのチャンネルストリップ類には気を配り、その為に必要な最低限の機材を使っています。

「MS005EP01」にで使用した機材は、Jomox XBase 09, VERMONA DRM1 MKIII, Doepfer MS-404×2台のたった4機しか使っていません。このレコードについて、購入してくれたアーティストがレコードの回転数を下げてプレイすると更にグルーヴ感が出るということに気付いて教えてくれたことがあります。

それはMakotoさんも知らなかった事実ということですか?

そうなんです(笑)。この件はダシャ・ラッシュ(Dasha Rush)から教えてもらいました。彼女は僕に「このレコードのA面『C』を33回転でプレイしてピッチを目一杯+8に上げると、エンドレスなグルーヴを奏でるからとても気に入っているわ」と話してくれました。

このレコードはベルリンにあるBerghainやKraftwerkのような大きな建物で、建物自体がもの凄く強いリバーヴを持っていて箱鳴りするような場所で鳴らすことをイメージして制作しました。

Makotoさんが作る音楽は、映画音響のように感じることもあります。代表作としては「Geist」ですね。個人的には一番好きなアルバムです。好きな映画監督は誰ですか?また、好きな映画があれば教えてください。

好きな映画監督はデヴィッド・リンチ(David Lynch)です。David Lynchが作った長編作は「ELEPHANT MAN」以外は全てDVDを持っています。特にデヴィッド・リンチ映画独特のシーン展開やカメラワークに惹かれ、その中でも「TWIN PEAKS」「LOST HIGHWAY」「Mulholland Drive」を好んで観ます。デヴィッド・リンチの作品を観ると「理解できない」「不気味だ」と言う人もいますが、自分はどこか安心感を覚えるんで…(笑)。

そして、彼の意外性の多い作風に合わせて作られた音楽家アンジェロ・バダラメンティ(Angelo Badalamenti)のサウンドトラックは素晴らしいと思っていて、自分の作品の中で長いサウンドスケープを描く際にも、意外性や予測できない展開を持たせることがあります。

「Geist」は「MS005EP01」の後に作られたものなので、基本的にミニマルな中で躍動を見せることが出来るかどうかを考えて作られたアルバムです。その時はちょうどヒッチコック(Alfred Hitchcock)の「Psycho」を観たりとか、ルネ・ラルー(René Laloux)の「Fantastic Planet」を観ていた時期だったかと思います。

自身の”非現実的な体験”が、作品に関係しているということでしょうか…。MAKOTO SAKAMOTOという人物について、更に興味を惹かれました。2021年、新しい時代を迎え、音楽活動についてこれからどうやって向き合っていきたいですか?

現段階で、クラブで鳴らすことを目的とした音楽は作らないかもしれないです。聴く人の環境を意識すると、案外プライベートな環境で聴けるようなアルバムを作るかもしれません。根本的に、大きく今自体を意識するかというと多分しないと思います。アートを作ろうとする限り、時代背景はおのずと作品に入ってくるし、意識してしまうと反映され過ぎることもあるので。ただ、コンセプトによって作る音楽は変わっていきますが、音楽自体、もっと身近なものに持っていきたいなと考えています。

エクスペリメンタルやアバンギャルドなものをやってみたいと思うイコール、分かり辛いものをやるというのがどうせ根底にあるわけだから、「そういうものに人が触れるとどういう感情になるんだろう?」と、常に問いかけながらアートを生み出していきたいです。いつもの日常生活から得体の知れない異世界に触れることで、一種のリラックスではないけど、頭がクリーンアップされるようなものを。アートとして存在するなら、触れた人の感覚が洗練されるような作品が作れたらいいなと思っています。今までもこれからも、音楽との向き合い方はあまり変わらないと思います。

新たに取り組みたいことや計画していることはありますか?

本当はあまりしたくなかったけど、ライブストリーミングとか、状況が状況なので。引き続き、制作やコラボレーションもジャンルの幅を広げて沢山の作品を作っていきたいと思います。


今回のロングインタビューを終えて、ようやく彼と対面の席に座って話が聞けた、という気持ちでとても嬉しく感じている。

この写真は取材当日、自家用車で自身のスタジオまで向かう際に同行させてもらった時のもので、彼の周りではいつだって日常的にサウンドスケープが描かれているような…そんな一枚が撮れたような気がする。

2019年、当時ベルリンに移住して間もない私は彼の作ったカセットテープ「Reflection」と出会い、まるで色褪せたアルバムのページをそっとめくった時のような懐かしくも愛おしい感覚に触れ、ぞくぞくしたことを今でも覚えている。その後、この作品が初めてピアノを使用したアンビエントアルバムだということを知り、私は彼の素顔が知りたくて、毎日何時間もこのアルバムを聴き込んでいた。

少し個人の話になるが、私自身、元々好んで聴いていた音楽ジャンルはトリップホップやグランジで、ソニックユース、マッシブアタック、ポーティスヘッド、トリッキー、レディオヘッドなど、なんとなく実験性の強い音楽に興味があった。ベルリンに移り住んでもなお、好きな音楽ジャンルは変わっていないが、ダンスミュージックやテクノを浴びるように聴くのかなと思いきや、結局クラブに通うことよりも、小さなベニューやライブハウスでアンダーグラウンドに行われるアンビエントミュージックやノイズミュージックのパフォーマンスに何故だか惹かれるものがあった。

彼は、今作の「VELVET PROOF」について”ニューミュージック”だと謳っている。2019年以降、様々なアーティストと共演を果たし、ヴァイオリストでTangerin Dreamのメンバー・Hoshiko Yamaneとのインプロヴィゼーションユニット「Fahrenheit」、ピアニスト・Rieko Okuda、ギタリスト・Tatsumi Ryusuiとのノイズバンド「夜光虫−Noctiluca」、DJ/プロデューサーTomoki Tamuraとのダンスミュージックユニット「TOMATO BEAM」など、ジャンルという垣根を飛び越えて自己表現の幅を広げていっている。彼は、深海に潜む軟体動物のように縦横無尽に姿かたちを変えながら、不規則な動きや予測不可能な状況をむしろ楽しんでいるようだ。

多様性に対応できるキャパシティーと柔軟な心を持ちながら、もともと才能ある人間だったのかと問いかけたなら、決してそうではないと彼は答えるだろう。何故なら彼は、多くのことを子育てから教わったんだと、想いを込めて私に話してくれたからだ。

彼は、子供から深い愛と優しさを学び、そして、常に未来に対して純真な心を持って邁進していくパワーを受け取りながら、ここベルリンという街でアーティストとして生きているのだ。


MAKOTO SAKAMOTO

舞台照明家の父の元に生まれ、幼少期よりコンサートホールや劇場ホールのバックステージを見て育つ。中学時代はドラム・ギター・ベースを独学で習得し、20代前半まで幅広い音楽ジャンルを学ぶ。

20代後半、実弟Yutakaとハードウェアテクノユニット「Sub Human Bros(サブ・ヒューマン・ブロス)」を結成し、2009年にデビューシングル『Check Ass EP』を日本国内でリリース後、ダンスミュージックの聖地ドイツ・ベルリンへと活動の拠点を移す。

2015年に1stアルバム『Sub Human Bros』、2015年4月にはシングル『Over』をリリース。Dasha Rush(ダシャ・ラッシュ)やDerrick May(デリック・メイ)など世界で活躍するミュージシャンから注目を集め、ベルリンのみならず、韓国、ブルガリアなど世界各地で活動。

2016年、初のソロ名義作品『individual』をリリースした後、2019年現在までにSub Human Bros名義を含め全7アルバムを発表。以降、サウンドアーティストとして、映画館や美術館でのサウンドエキシビジョンやアートムービーのサウンドトラックを手掛け、主にヨーロッパを中心に活動する。

2018年にリリースされた『MS005EP01』は、ベルリンのレコードショップ「OYE Record Store」から2019年・春のエクスペリメンタルエレクトロニカ・ベストセラーレコードの一枚として評され、Dasha Rushを初めとする数多くのアーティストが、同EP収録曲『C』を使用したアンビエントミックスを公開。ソロ名義では、リズムやメロディーといった従来の音楽的要素よりも、音そのものの造形を独自の視点でアブストラクトに表現している。

2019年夏、初めてピアノを使用したアンビエントカセットアルバム『Reflection』は過去作品とは違い、自然が生み出すリズムと同期しながら、聴いた人が心の声と真摯に向き合うことが出来るようなパーソナルで叙情的な作品となっている。

2019年秋、Tangerine Dreamのメンバーとして活動するヴァイオリ二スト・Hoshiko Yamaneとのコラボプロジェクトを始動。1stアルバム『Fahrenheit』と、2020年4月には2曲入りEP『innen』を発表。

2020年11月、ベンリンをベースにヨーロッパのインプロミュージックシーンで活躍するピアニスト・Rieko Okudaと、ギターリスト・Tatsumi Ryusuiとのノイズバンド「夜光虫-Noctiluca/ノクティルカ」の1stアルバムが、UKのオルタナティブインディー カセットレーベル”Industrial Coast”からリリースされた。


MAKOTO SAKAMOTO feat. MASARA New Single “VELVET PROOF” 

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