2022年3月16日(水)、ロンドンにあるセント・ジョンズ教会にて、高さ約8メートルの巨大なプーチンの肖像画が突如として姿を現した。新作「PUTIN FILLED UKRAINIAN BLOOD」は、フランス在住のロシア人現代アーティスト・Andrei Molodkinがロシア軍によるウクライナ侵攻への抗議として制作したもので、作品に使用された血液は彼のウクライナ人の友人や同僚が戦いのために母国に戻る前に献血を行い作られたものである。献血した男性の妻や子どもたちは現在紛争地から逃れ、フランス・モーブルゲ地区にある「The Foundry」施設内の宿舎に住んでいる。
展示は、ロンドンに拠点を置くポリティカルアート財団「a/political」運営のもとゲリラで短期間開催された。
Andreiはコメントで「ロシアとウクライナの連帯感を示すために作品を作りたかった。我々アーティストは、今こそアートで戦争やプーチンの正体について明確なメッセージを出すことができると考えている。私はソビエト軍に所属し、極寒の凍てつくシベリアでミサイルを輸送していた時、政府が望むものの全ては市民が流す血によって支えられていることを理解したのです」と話した。
