感情のリフレクション

最近始めたことがあるんです。題して「感情のリフレクション」というんですけど、自分自身と向き合うために、一日一回30分、自分の感情や気持ちと向き合う時間を作りました。

というのも、私は今まで自分の感情を押し殺して生きてきました。自分では自覚が無く、この歳まで自分自身の感情に蓋をしたまま、開け方が分からなくなった古瓶のように、自分の気持ちが一体どこに向いているのか、対人に対して誠実に、本音で話すということがどういうことなのかさえ分からないまま、凄く悩んでいました。

幾つか例を挙げて言えば、素直に思っている感情を表現できない。本音を言いたいのに、相手を目の前にして、声が出なくなってしまったり、吃ってしまう。ディスカッションをしていて、本音でぶつかりあわないといけない場面で萎縮してしまい、相手の顔色や動向を伺うあまり人と深く関わることが出来ない、といった悩みが今もあります。

何人かから「そういうところも長所なんじゃない?」と言われることもありましたが、なんだか附に落ちず。ああ、私は変わりたいんだな、正直に自分と向き合いたいんだなと思い、このリハビリを始めました。

方法は以下の通りです。

1. What do I feel? What’s on my mind?

自分が今何を感じているか、どのような感情が心の中にあるのか、感じて書き出す。

2. What affected me the most?

どのような事象が今感じている感情を生み出したのか探り、その事象が自分にとってどのような経験だったのか振り返り、書き出す。

3. What did I learn about myself?

その特定の事象が自分に与えた感情を理解することで、自分がどのような性格・特徴のある人間なのか、自分自身についての学びを書き出す。

4. What did I learn about others?

その特定の事象が他人の行動に与えた影響を振り返り、他人についての学びを書き出す。

5. How will I apply this learning to my life?

この自分と他人についての学びを、今後の人生にどう生かしていくのか、具体的な方法を書き出す。

2019年10月、ロンドンへ旅行に出かけた時に見かけた雑貨屋さんで、「自問自答カード」というものが売っていて、興味はあったものの、その時は買わずにその店を出たのですが、ここ最近になって「もしかして今の自分に一番必要なものなんじゃないか? 」と意識するようになりました。

実際に自分が感じた感情に、真剣に向き合ってみる。こんな時間、他の人には必要のない、至って自然に出来ることかもしれませんが、私にとっては本当に歩行器から自立する幼児のような感覚に近いのです。

実践したものを例に挙げると、前回の「感情のリフレクション」はこうでした。

1. What do I feel? What’s on my mind?

少し落ち込んでいる、モヤモヤする。

2. What affected me the most?

友人に対して、素直な感情を表現できない。「会いたい」「話したい」と素直に言葉にすれば良いだけなのに、相手の今の状況や顔色を伺ってしまい、詮索するような言葉を投げかけてしまい、相手のペースを乱してしまう事がある。好きな人から嫌われたくないという思いが強いのかもしれない。

3. What did I learn about myself?

全てにおいて、私は自分主体ではなく、相手主体で言葉や行動を選んでいる癖があるのかもしれない。一見相手を思う言葉のように見えて、親の顔色を伺う子供のようになってしまう。周りくどい言い方をして、相手に発言の責任を持たせようとしているのかもしれない。

4. What did I learn about others?

誰も傷つけずに自分を生きることは出来ないということを受け入れる。自分の気持ちに正直になれないと、相手に対しても中途半端な関係しか築けないことを知った。

5. How will I apply this learning to my life?

相手の様子を伺って詮索するような行動を取る必要はない。そして、自分が嫌われるのかもしれないとか、普段からネガティブに物事を考えすぎることを理解したうえで、まず「相手がどう思うか」ということよりも「自分がどう思うのか」を優先してみる。自分の気持ちに正直で生きることによって、好きだけど関係が離れていく人もいるかもしれない。それでも怖がらずに自分の意思に責任を持つことで、相手に対しても本当の意味で誠実な対応が出来るのかもしれない。

このように、自分自身に対して客観的になることで、少しずつ自分を理解していこうと思った。基本PCに向かうことが多いので、メモ帳に日記のように残して記録していっている。普段からポジティブなことやネガティブはことも、素直に感情を吐き出せるノートもあって、それは2年前からずっと続けている。

まだまだ”自分らしさ”という言葉が理解できていないことも多々あるが、以前よりもベルリンに来てからの方が自分自身に向き合えている気がする。そう思うと嬉しくて、自分をもっと大切にしてあげたいと思える。

自分に嘘をつかない。私にとって、一番難しい作業。自分のことを尊重できるようになれたら、自分を許せるのかもしれないなあ。

 

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