最近になって、ようやくヘッドホンを装着しながらベルリンの交通機関を使えるようになった。それまではヘッドホンで有意義に音楽なんか聴いている場合では無かったし、終始聴覚を研ぎ澄ませ、どこで乗り換えるべきか1駅ずつ確認する必要があった。2ヶ月が経過し、住民登録や銀行口座の開設も終了し、ようやく自分の作業にコミットできる時間が出来たような気がして、なんだかちょっぴり嬉しい。以前勤めていたeイヤホンでは毎日イヤホンやヘッドホン、スピーカーに触れて、帰ってからも毎日新しい音楽を探し聴いていたので、ここまで自分が音楽から離れることがなかった。そんな話をしていたら、尊敬する恩師がスピーカーを送ってきてくれるらしく、本当に人からの支援で生きているんだなとつくづく感じる。ありがとうございます。
ヘッドホンを着けなくなってから、今度はフィールドレコーディングにはまった。SHURE MV88を毎日ポケットに潜り込ませ、街の音を録音したり、たまにドイツ人の男性から声をかけられた時や、酔っ払いの絡みまで、取り敢えず録りまくったのでいつか編集してポートフォリオとして記録したい。
オーディオから離れて、街の音に敏感になった。新しい言語が聞こえてくるのはとても楽しい(半分は嘘、理解できないストレスが凄い)。