documentary and culture magazine

Görlitzer Parkから見えるベルリンの変化

ベルリンで毎年開催される「Labour Day」と呼ばれるメーデーには、クロイツベルクにある一帯で大々的なパレードが開催されるそうで、すでに時期は過ぎているが観光がてらGörlitzer Parkという公園へ連れてきていただいた。

ここでは毎年かなりたくさんの人が集まって、公園や広場には本格的なステージやDJブースが設置され、爆音で流れる音楽とともに踊り狂う群衆で埋め尽くされるそう。

ただ、このパレードも年々変わってきている。毎年規模は縮小され、警備もさらに強化され、昔より騒音問題に厳しくなった分、以前のような「クレイジーさ」は無くなってきているとのこと。

クロイツベルクの街並みを少し散歩しただけだが、至るところで建物の解体作業や建設が進められており、物価が上がってしまった影響で有名なクラブハウスやライブハウスが次々と閉店したり、移転している場面が多く見られる。昔からここで暮らし、音楽が好きでこの国を選び移った人たちは、「やばいことになっている」と口を揃えて言う。

以前と違って、パレードが商業化してきていることには間違いなさそうだ。

なんとなくこういう話を耳にすると、私たち移民のせいなのかなと、全く関係がないとは言い切れない部分もあり、複雑な気持ちになってしまった。

1つブロックを跨ぐと黒人がドラッグを売りさばく風景が日常的だけど、別にずば抜けて治安が悪いわけでもない。ここに来て数日しか経っていないが、恐らく今はイギリスやフランスの方がうんと治安が悪いように思える。

これからオリンピック開催による経済効果を大きく期待している日本の方が、もしかしたら「やばい」んじゃないかと話しながら、まだベルリンは平和なんだと思った。


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