ベルリンに到着して2日目が経過。ただ変なのか、海外へ来たと言う実感がまだ湧かず、恐らく現地の暮らしらしい暮らしもしていないからだと思う(働き始めたらまた変わるだろう)。
「note」には簡単に書いたが、ベルリンへ着くまでの道のりは決して簡単ではなかった。
ドイツICE(DB)での遅延問題/返金処理方法
https://note.mu/ari_matsuoka/n/n388316c6b6be
とんでもないハプニングで精神的にも身体的にも疲労がMAXだった私に、日本へいた頃から連絡を取っていたベルリン在住の日本人のShuheiさんから「今日は休みだから携帯のSIMカード購入やICEの返金処理の手続きなど付き添うよ」と連絡をいただき会うことに。
まだ携帯のSIMカードをGETしていなかったので、neukellon駅で待合せするにも結構ハードだったが、とても優しく迎えてくださり、まずはSIMカードの購入しに、Alexanderplatzの家電量販店まで行くことに。無難にvodafoneのSIMカードを契約し、パスポートを提示し無事に購入完了。電話番号は好きな番号を選ぶことができて、GBをオーバーすると、今後はプリペイドする方式らしい。
ドイツ語が堪能なShuheiさんと一息つくため、近くのカフェへ行き、そこからメインのICE問題を解決しにインフォメーションまで。こっちの役員や駅員は本当にまだベルリンに来て2日目の私にとってはかなり強者揃いで、かなり強気な態度でふっかけられるのは当たり前。日本のサービスとは全く違うというのを身をもって体感した初日でした。Shuheiさんがドイツ語で20日の経緯を説明してくれる。何度も書き直し、なんとか50%のキャッシュバック、22.45€を手に入れることが出来、達成感でほっとした(100%、Shuheiさんのおかげ)。
諦めずに何度も交渉してみると、対応が変わったり変わらなかったり、その日の気分で変わるということも身をもって感じた。

鉄道の手続きがメインだったので、ようやくここで一息Wedding地区へ向かう。Shuheiさんの目当てだった中古機材が揃う店を見に来たはずが、トルコ人が経営する小さなリサイクルショップで目当てだったスピーカーはさっき売り切れてしまったそう(奥にはシーシャが沢山並べられていた)。
諦めて、シュプレー川の奥にある「Cafe Pfortner」へ。朝は9時から夜11時まで、カフェやディナーを楽しめる「廃車バス」を改装して作られた親しみのあるお店。外はもうすぐ6月なのに12〜13℃程と肌寒かったのでホットココアを注文(2.5€)。金額もまだ良心的。写真のレンガ造りの建物とバスが併設されていて、自由に席をチョイスすることができたので、迷わずバス席を選択。Shuheiさんも「ここ来てみたかったところだったんだ」と携帯で写真を撮って、二人で「映えるよね」とニヤニヤしながらゆっくりお茶をした。

日本の広告と大きく違う点は、「公的な広告が多い」というところ。日本だと有料広告ばかりで気が滅入ることが多いが、ベルリンではパーソナルなイベントポスターだったり、民間で制作しているポスターが多く、ただデザインのスオリティがどれも高く、歩いてみて初めて知るイベントやポップアップが多い事に気づく。ここでは、自分から足を運んでコミュニティを広げない限り生まれないものが多そうだ。

私の「WEEKDAYに行きたい」というわがままで、Neue Schönhauser通りにあるWEEKDAYへ。ここは2015年、前職eイヤホンでドイツ視察に来た時に通った場所だ!と、なんだか嬉しくなりながら、ここでは10€の安いニット素材のタンクトップを購入。

「ちょっと変わった建物を見せてあげるよ」と次に案内してくれたのは、まだドイツが西と東に分断されていた頃に建てられたであろう老朽化が進んだ建造物。窓は割られて無くなっているのか、それとも元から無いのか、やけに周りの建物が綺麗に建て替えられていて、余計に存在感が際立っていた。
「軍人はみな殺人鬼だ」と書かれた壁に、ウォールアート。ベルリンは毎日忙しなく変化し続けているし、ここ4〜5年でも随分と移民が増え、建物も次々と取り壊されているらしい。この建物が無くなってしまうのももしかしたら時間の問題かもしれないなと思った時、持ってきたFUJIのカメラで景観を映した。

やっぱりみんながみんな、ドイツが好きで住んでいる訳ではなく、何かしら理由や事情があってこの街に馴染もうと一生懸命に行きている人も多い。私自身も、ドイツに来たからといって毎日遊んで終わる1年にはしたくないし、友人からは「羨ましい」と声をかけられる事も多いけど、きっとこれから3年、5年、いや、もっとそれ以上の年月をかけてようやく「なんとなくこれでいいのかな?」になるんだと思う。

初めて食べるベルリンでの晩御飯は、カリーブルストでもなく「ファラフェル」というベルリンでも有名なヒヨコ豆のコロッケをサンドしたアフリカ・スーダンの料理。「Sahara Imbiss」はイートインも出来て、何よりスタッフがチャーミング。
「どこから来たの?」という問いかけに「日本」と答えると、「僕もそうだよ!」と言われた事がクスッと来た。
ファラフェルは、近年のヴィーガンブーム(多国籍文化のため)によりとても人気があって、かなりボリューミーなのにたったの3€ほど。
分かってはいたが、食べきれなかったので、ここで初めて「ein packen bitte(包んでください)」というドイツ語をShuheiさんに教えていただいた。今後、かなり使うと思う(笑)。

ベルリンは夜21時を回っても薄暗い程度。行動時間にゆとりが持てる分、つい時計を見ることを忘れてしまうほど。
最後に「さくっと飲みに行く?」ということで、行きつけのお店に連れて来ていただいた。私が知り合った方には、いつも「行きつけのお店に連れて行ってください」とお願いする。
「nathanja und heinrich berlin」は、Neuköllnのいわゆる飲屋街から1ブロック外れにある、地元民で賑わうバー。水曜日の21時過ぎでこの繁盛ぶり。ここでようやく初ビール、昔ながらの南ドイツビールが冷えていて美味しかった(※ドイツのビールは常温で出るというのは違って、ちゃんと冷えてました)。
そこでShuheiさんの友人2人がたまたま合流し、4人でお酒を飲むことに。
それぞれのバックグラウンドは分からなくても、とても話し口調が魅力的で、またベルリンに来て2日目の私にも親切にしてくださった。この街の飲食事情や、昔遊びに行ったローラースケートイベントの話等、話し込んでいるうちにあっという間に23時に。
携帯の電源が残り1%しかなかった私(相変わらず懲りない)に対し、とても丁寧で分かりやすい手書きの地図をレシートの裏に書いてくださったMisatoさんに感謝。無事に迷う事なく帰る事ができました。
とても充実した1日で、帰ってすぐに伯母に嬉しかった事を報告。
まだ家探しや仕事関連も、やらなきゃいけない事が山積みのなか、一息ついてベルリンの楽しい、を教えてくだささった先輩方に感謝します。
やっぱり、仕事ができる人って「遊んでる人」だなと、改めて実感。異性間の遊びとか、そんな軽い話ではなく、体が丈夫で、休みの日も何処かに出かけていたり、ショートスリーパーでも平気な人。私の周りにはそんな30代、40代の方が沢山いて、毎日刺激をもらっています。